Easars – “SPOTTER” Gaming Mouse
Easars – “Sand-Table”(M size)
先日ドイツのデバイスメーカー『EASARS』様よりサンプル製品としてゲーミングマウスとマウスパッドを送っていただきました。
拙いレビューとなりますが自分なりに思った事を書いていこうと思います。
製品情報については国内代理店『株式会社マイルストーン』様のサイトを参照願います。
- ”SPOTTER” Gaming Mouse
http://www.milestone-net.co.jp/product/easars/gaming_device/Spotter.html - ”Sand-Table” (M size)
http://www.milestone-net.co.jp/product/easars/gaming_device/Sand-Table.html
”SPOTTER” Gaming Mouse
『EASARS』はEU圏と大陸圏でゲーミングデバイスを発売しているメーカーでしたが今回国内でも発売されることになりました。個人的に以前から『EASARS』の製品は気になっていまして数点個人輸入などで入手していました。特にヘッドセットのラインアップが気になっていましたがこちらも国内で入手可能になりましたね。
サンプルで頂いたのはゲーミングマウスの”SPOTTER”とマウスパッドの”Sand-Table (M size)”です。
こちらが”SPOTTER”同社製のパッケージは角を落とした変形タイプです。やや大型のしっかりしたパッケージです。記載文は英語ですね。
マウスパッドの”Sand-Table” (M size)です。こちらも見慣れない変形タイプのパッケージです。製品名で判るようにやや粗目の生地で布製パッドになります。サイズが「M」とあるのでサイズ違いも存在するかもしれません。
”SPOTTER”パッケージ裏面です。諸元と特徴などが記載されています。特徴としては…
- オムロン・マイクロスイッチ搭載(500万回のライフタイムとあるのでおそらく「チャイナ・オムロンD2FC-F-7N」
- 64KBメモリー
- 7ボタン(これは標準的かな)
- 最大4000DPI(光学センサーのようですが品名は解りません)
- ウエイト・モジュール(7.5gの錘が5つ搭載できます)
パッケージ上部は角を落としてあるので取り出せませんでした。下部から引っ張れば簡単に取り出せました。
プラ製の台座、保証書にマニュアル。ソフトウエアは公式サイトからダウンロードできます。
保証書は英語とドイツ語で記載されています。マニュアルは冊子風で多言語で記述、ただし日本語の解説文は有りません。
イラスト入りなので英文解説のページを見れば理解できると思います。
サイズは128mm×74mm×40mm。第一印象は「横幅があるかな?」ですね、サイド部がほぼ直角ですがお尻の方はやや傾斜が緩くなってます。手が小さめな人には向かないかもしれません。
実はこのマウス他社からも同じ形状の物が発売されています。『EASARS』がオリジナルなのかは不明です。スペック的に同じものやガワだけ使って中のパーツはグレードダウンと言うのも有りますね。
かなり鋭角なデザインで無骨な雰囲気があるのでホールド感が悪いように思えますが鋭角な部分は指などに当たらないように設計されてるようで意外に柔らかい握り心地です。
シンメトリーな形状ですがサイドボタンは左サイド面のみです、右利き専用ですね。
右サイド面にボタンは有りません。サイド面中央の白い部分は滑り止めのラバー素材です。
左右ボタンの面積が広いので「かぶせ持ち」「つかみ持ち」向けなのかなと思います(個人的に持ち方はほとんど意識したことが無いです、マウスの形状に持ち方を合わせることが多いです)
マウス表面の処理ですがトップ面はラバーコーティングが施されていますね、サラサラと感触は良いのですが…やはり経年劣化が気になります。トップ面とサイド面の中間にあたる溝(サイドボタンがある部位)はプラ地で塗装されていないようです。サイド面はポリッシュド・メタル風な塗装処理で多少光って見えます。
ちょっと隠れていますがトップ面中央部に深いスリットが有ります、これは左右ボタンとの境界にですがわざと隙間を広げてLEDの発光が目立つようなデザインなんでしょうね。真上から見るとこの部位が人の顔の様にも見えます。大陸系のメーカーはこの手のデザインが多いですね。
国内ではこの手のデザインよりシンプルで飾りっ気のないトップ面のマウスが好まれてるような気がします。トップ面のボタンですが「G4」「G5」と刻印されていますデフォルトで機能の割り付けは…
- 「G4」=DPIアップ
- 「G5」=DPIダウン
これらのボタンは上から押すというより手前に引くというような動作感なのですが…ボタンのデザインにこだわりすぎて遊びの多い押下感になってしまったようです。正直あまり良い動作感では有りません。
ちょっと操作感の悪いDPI切り替えボタンに比べるとこのホイールは上質!ラバー素材に薄目の突起があり滑り止め効果は高そうです、適度なノッチ感とスクロール操作のスムーズな感触が好みですね、操作音もかなり静かです。ホイールの軸部分は見えませんが上から強めに押した感触で剛性の高さが感じられます。
「G6」「G7」と刻印のあるサイドボタン。横幅があるマウスなのでマイクロスイッチを直に押すタイプでは無くなにかしらパーツを経由してるような感じ…多少遊びが有りますが悪くは無い押下感です。
ラバー製のグリップと呼べばいいのかな?サイド面の塗装処理は滑りやすいのでこのパーツは効果的。親指に添うような配置になってます、厚みは2mm程。多少サイド面より浮いています。
『EASARS』のロゴが左右サイド面に刻印されています。印字タイプより耐久性が格上ですが目立たないね、塗料を流し込めばイイ感じになりそうです。
こちらは『EASARS』のロゴマーク、LEDで発光しますがカラーは固定です。発光パターンは幾つか変更できます。
こちらは右サイド面、サイドボタンが無いだけで左サイド面と同じです。工作精度は比較的高めで剛性感は十分有ります、厚めのパーツを組み合わせた感じで強めに握っても軋み音や歪む感覚は有りません。
ホイールのLEDは可変式です、DPI変更時にカラーが変化します。ソフトウエアに設定項目が有りカラーは任意に変更できます。DPIは4段階で変更できます、デフォルト設定で「青」=800DPIです。
ケーブル接続部はしっかり固定されています。この画像で解ると思いますがパーツの重厚感が伝わって来ますね。ヘキサな穴が多数ありますがこれはLEDを発光させるだけです。貫通していないので冷却とかの効果は有りません。
お尻の部分にもLEDが配置されてるようです。これもカラーは固定ですね。
底面です。ソールはテフロン製で2枚装着されてます、変形タイプなので交換用のソールが付属して有れば良かった…
光学センサー搭載との事ですが製品名は解りませんでした。「Avago」製のような気もしますが今回は確かめることが出来ませんでした。
ウエイトモジュールとの事でコインタイプの錘を5枚装着できます、(7.5g×5=37.5g)パッケージにはケーブルを含んだ重量が160gと有りますがゲーブル抜きで125.5gです。軽量タイプなマウスが好きな人にはちょっと抵抗感が有りそうですね。
蓋には低反発タイプのスポンジが貼りつけてあります。これが無いと錘がカタカタと動いてしまうと思います。
この錘の格納部ですが…コストダウンなのかスロットの空きが2枚/2枚/1枚というような作りです。これは2枚同時に入れないと固定できないような気がするのですが?格納部にもラバー素材等でしっかり固定できるような設計にして欲しかったですね。蓋を閉めれば固定できるようですがちょっと不安です。
錘ですが少し汚れが目立ちますね。できれば塗装処理で重量の刻印もあった方が良かったです。
スロットに錘を装着してみました。あえて左スロットに1枚のみにしてみましたが上蓋で固定できるようです。ちなみにこの錘を引っ張り出すのはちょっと不便です、ピンセットなどを使わないと取り出しにくいですね。
”Sand-Table” (M size)
簡単にマウスの方を紹介しましたが、ここからマウスパッドの方も紹介していきます。
保証書のようでがステッカータイプですね、もしかしたらパッケージに貼りつける物かもしれません。”For China Market Only”の記載が気になりますが…
いきなりマイナスポイントです!このマウスパッド何故か内巻きでパッケージに入っていました。2重の保護材で丁寧に収納されてるのは良いのですが…開封直後に即使用できないような”浮き”があるのは問題ですね。厚みがあって丈夫なマウスパッドにありがちな現象ですが梱包方式を変えない限りこの問題は必ず出てしまいます。
取り敢えず外巻で1日寝かせたところなんとか使えそうな感じになりました、この様子だと数日すれば平坦になりそうです(一安心)
”Sand-Table” の名前の通り粗い生地面です。布系マウスパッドにありがちなゴム臭ですがこのマウスには有りません…その代り甘ったるい石鹸のような匂いが有ります…
- Size: 320×270×4mm
4mmは厚めですね、開封時の”浮き”が気になりましたが4mm厚で外巻で平坦になるならマウスパッドとしては優秀だと思います、「ステッチ付+厚みのある」タイプの他社製パッドでは巻癖が取れない物も多いですからね。
コントルール/スピード向けなどの記載は無いので汎用系のマウスパッドのようですがどちらかと言えばコントロール向けな気がします。
『EASARS』のイメージカラーの青いイラスト?が綺麗です。
ミドルサイズです、何故かパッド下3分の1程狭まっています。極わずかなので解りにくいと思いますが…パッケージも5角形で変形タイプです、なんか拘りがあるのかなぁ?
当初ステッチ加工のせいかなとも思いましたが…意図的に狭めている感じです。
滑走感ですがこの生地で解るように粗目ですので”良く滑る”と言うパッドでは無いですね。適度な抵抗感が感じられます、FPSでは精密なマウス操作を好む人には良いかもしれません。滑走音はやや高めで「ザラザラ」と多少気になるかもしれません。生地表面とステッチ加工は上質ですコストパフォーマンスは良さげかな…
生地表面のアップ画像です、USBタイプの顕微鏡でメーカー別の画像比較なんかを考えているのですが…ちょっと時間の余裕が無いです。
底面のラバー素材はよくあるタイプです。重量もあるので性能的には問題ありません。
特筆点としてこのステッチ加工が気に入りました!生地面とステッチ部に段差が無い仕様になっています。個人的に段差があるステッチ加工は敬遠してしまいます。
簡単ですが”Sand-Table” の紹介でした。価格もお手頃で加工も上質、厚みも4mmと満足できるマウスパッドでした。(新品時の巻癖はアレだけどね)
”Maverick”と “SPOTTER”
ソフトウエアの紹介の前に “SPOTTER”の別バージョン”Maverick”と比較です。と言っても「特定地域向け製品」と言うだけで中身は同じものです、多少パーツ部位の塗装処理などが異なるだけですね。
画像左が “SPOTTER”右が”Maverick”です。
同じ『EASARS』なのですが左が「特定地域向け」でドラゴンのようなロゴです。右がグローバル向けのロゴですね。フォントもかなり異なります。
「特定地域向け」の製品は幾つか所持していますが赤系のデザインが多いです、対してグローバル向けの製品は青系のカラーで統一されているようです。
トップ面のロゴで判別できますね、あとはボタン類の塗装処理が少し違うようです。
分解しての比較は今回記事にできませんが機会が有れば別途記事にしたいかなと思っています。両者ボタンやホイールの操作を比較してみましたが全く同じ感覚でした。
記事を書いているときに気づいたのですが、ケーブルは明らかに別物ですね、最初色が異なるだけかな?と思っていたのですがよく見るとケーブル表面素材が異なるようにも思えます。 “SPOTTER”はケーブル表面が熱処理されたような硬さがあり、”Maverick”の方は特に熱処理などされていないようで柔らかな感触が有ります。
ケーブルですがフェライトコアの位置と大きさが異なるようです。
USBプラグは金メッキ処理。ロゴもそれぞれ異なるデザインで刻印されてます。
模様のせいで別物に見えるのかもしれませんが両ケーブルを比べると “SPOTTER”の方が硬いのかなぁ。
ソフトウエア
ソフトウエアのCDは付属していないので公式サイトからダウンロードする必要が有ります。”Maverick”でも同じソフトウエアを使っていたようでいきなり「バージョン2.1」となっていますね。多言語に対応してるようですが日本語は有りません。
問題なくインストールは出来たようですが…
「未署名のドライバー」と言うことで問題発生…この辺はOS側で操作が必要ですね。
OS側でドライバーを承認させれば問題なく起動します。UIは標準的で解りやすいと思います。操作時になにやら音声が聞こえます。
DPI値の変更やポーリングレート値など変更できますね。画像のスクリーンショットが撮れなかったのですがDPI変更時に車のメーターのようなオンスクリーン表示が画面右下に表示されます、小さいウインドウで3秒間表示されます。
こちらはLEDのカラー設定ですね。「呼吸タイプ」の発光モード、輝度の変更などができるようです。
サポート項目です、更新は頻繁ではないようですが「更新チェック」のボタンも有ります。プロファイルは5つ登録できます。予め「standard」「FPS」「office」向けの設定が用意されています。
まとめ
- 形状がややデザイン重視な雰囲気も有りますがホールド感には影響ないレベルと思います。
- 剛性感、工作精度は良好です。
- 錘を装着しなくても十分重く感じるので錘は不要かもしれません、むしろ錘を入れることで持ち上げた時のバランスが片寄るような気もします。
- DPI切り替えボタンに少々難が有りますがその他のボタン操作は良好です。
- ソフトウエアのインストール時に問題が発生する可能性が有ります。
終わりに…
今回初めてのレビュー依頼と言うこともあって少々緊張しました…今までは思いつくまま好き勝手な駄文を公開していましたがレビューを見た人が「参考になった!」と思えるようなスキルも文才もないのでちょっと心配です。